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『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』レビュー:神山智洋×中村海人の飯テロドラマが2025年春を癒す!【土ドラ】

2025/07/05

ドラマレビュー

ミッドナイト屋台 ラ・ボンノォ 2025年

2025年春、「土ドラ」枠でひっそりと放送が始まった『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』。味覚を失った元フレンチシェフと、鋭い味覚を持つ若き僧侶が、寺の境内で屋台を営む――そんな一風変わった設定が、いつしかSNSでじわじわと話題に。「#ミッドナイト屋台」がXでトレンド入りし、「カツレツ食べたい」「優しい世界」といった感想が続々投稿され、Filmarksでも3.0点(評価件数289件)のまずまずの評価を獲得。さらに、クランクイン!の「好きだった2025年春ドラマ」ランキングで堂々の1位に輝き、シーズン2の制作も決定しました。
本記事では、そんな深夜の飯テロドラマ『ミッドナイト屋台 ラ・ボンノォ』の魅力を、ネタバレなしで丁寧にご紹介。「ミッドナイト屋台 レビュー」でたどり着いたあなたに、心もお腹も温まるひとときをお届けします。

1. ドラマ『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』の基本情報

項目詳細
放送期間2025年4月12日~6月14日
放送局東海テレビ・フジテレビ系「土ドラ」
(毎週土曜23:40~24:35)
原作オリジナル(脚本:吉高寿男)
脚本吉高寿男
監督未発表
主演神山智洋(遠海翔太役)、中村海人(方丈輝元役)
主要キャスト剛力彩芽、津田寛治、石田ひかり、竹中直人 他
主題歌WEST. 「BIG LOVE SONG」
公式サイト東海テレビ公式
配信FOD、Lemino(シーズン1配信6/28開始、シーズン2は7/31予定)

味覚を失ったフレンチシェフと鋭い味覚の僧侶が、寺の境内で屋台「ラ・ボンノォ」を営み、客の思い出の味を再現。シーズン2『ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~』はLeminoで2025年7月31日より配信予定。

2. あらすじ:思い出の味を再現する屋台

東京近郊の古刹・泉楽寺。副住職・方丈輝元(中村海人)は、美食家の檀家・草加部晋の葬儀で好物のカステラを注文するが、配達員の遠海翔太(神山智洋)が中身を確認せず届けたため失敗。輝元の悲しみに心を動かされた翔太は、味覚を失った元フレンチシェフの自分と鋭い味覚を持つ輝元で、寺の境内に屋台「ラ・ボンノォ」を開く。最初の客・吉川美広(剛力彩芽)は亡夫の焼き飯をオーダーし、翔太と輝元は試行錯誤で再現に成功。第6話の「フレンチ風親子丼」や第9話の「牛ほほ肉の赤ワイン煮」が飯テロと話題。最終回では、翔太がパリ行きを決断し、輝元との絆に涙腺崩壊と反響。

3. 見どころ:飯テロとハートフルな絆

(1) 飯テロ全開の料理シーン

『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』の最大の魅力は、なんといっても深夜にお腹を刺激する飯テロ級の料理シーンです。カステラ玉子焼き、味噌ラーメン、お好み焼き、牛ほほ肉の赤ワイン煮といったメニューは、どれもジュウジュウと焼ける音や、立ち上る湯気までリアルに感じられ、思わずお腹が鳴ります。毎回、今すぐ食べたい…!という衝動に駆られます。
特に印象深かったのは第5話のお好み焼き。ふわふわの生地にたっぷりのソースがとろりとかかるその様子は、SNSでも「再現した!」という投稿が相次ぎ、小さなブームに。公式サイトでレシピが公開されたのも話題となり、視聴後すぐにキッチンへ向かった方も多いのではないでしょうか。
個人的には、料理が単なる演出ではなく、登場人物の感情を映し出す媒介になっている点が素晴らしいと感じました。調理中の沈黙や、盛りつけに込められた想いが、物語の中で言葉以上に響いてくる…そんな丁寧な描写に惹き込まれました。

(2) 翔太と輝元の異色コンビ

味覚を失った元シェフ・翔太(神山智洋)と、寺の息子・輝元(中村海人)という異色バディの掛け合いも、このドラマの大きな魅力です。最初は不器用でぎこちなかったふたりが、屋台を通じて少しずつ心を通わせていく過程は、まるで静かな青春ドラマを見ているような心地よさがあります。
第3話の「一緒に住まない?」というセリフには思わずキュンとさせられましたし、最終話の別れの場面では、視聴者の多くが「優しい世界に浸れた」と感動の声を上げていました。
筆者としても、このふたりの関係性は癒しそのもの。翔太の孤独や痛みに寄り添う輝元の言葉はどれも優しく、かつ芯があって、ただのいい人で終わらない深みを感じさせます。ふたりが紡ぐ夜のひとときが、疲れた心にじんわり染み渡る、そんな作品でした。

(3)唯一無二の空気感

寺の境内に屋台を出す元フレンチシェフと僧侶の物語という、突飛すぎる設定にもかかわらず、なぜか成立してしまうのが本作のすごさ。一見すると奇をてらったように思えるこの構図が、いつの間にか心を掴んで離さないのです。「設定だけ聞いたら絶対笑うのに、なぜか泣ける」という声がSNSでも多く見られ、その妙な感動がじわじわと話題を呼びました。
寺×屋台×フレンチという異色の組み合わせが、実際には説教臭くもなく、ファンタジーでもなく、奇跡のようにちょうどいい塩梅でまとまっているのです。
個人的には、この不思議な世界観がクセになりました。現実離れしているようでいて、どこか人間の本質に触れてくる…そんな物語が、まるで夜の夢のように心に残ります。深夜ドラマだからこそできる遊びと優しさが詰まった、唯一無二の作品だと思います。

4. キャストの演技:神山智洋と中村海人の異色コンビ

神山智洋(遠海翔太役)

神山智洋さん演じる翔太は、失意の中で味覚を失ったシェフという繊細な役柄に挑戦し、「初々しさが逆にリアル」と好意的に受け止められています。
序盤ではやや演技が硬いという声もありましたが、物語が進むにつれ、表情やしぐさで感情を伝える繊細な芝居が光り始めます。特に第7話でのコンソメスープ作りのシーンは、言葉では語られない翔太の心の揺れがじんわりと伝わってきて、個人的にもとても印象に残っています。
料理に向き合う姿からは、かつての情熱や、再び誰かのために作る喜びがにじみ出ていて、静かな感動を与えてくれました。感情を内に秘めた人物像を、台詞に頼らず体現できるようになったのは、俳優としての確かな成長の証と言えるでしょう。今後の出演作にも注目したくなる、意欲的な一作だったと思います。

中村海人(方丈輝元役)

中村海人さん演じる輝元は、若き僧侶でありながらどこか現代的で、親しみやすい魅力を持つキャラクター。SNSでも「僧侶というより優しい兄ちゃんみたい」と言われるほど、その自然体な演技が視聴者の心を掴みました。
とくに印象的だったのは第6話の親子丼シーン。シンプルながら心を込めて作られたその一品には、輝元の人を癒やしたいという想いが溢れていて、観ているこちらまで温かい気持ちに。
一部では「台詞がややわざとらしい」という指摘もありましたが、個人的には、それすらも輝元のまっすぐさとして伝わり、むしろ味になっていたと思います。僧侶でありながら、友達のように寄り添う姿は、新しいバディドラマの形として魅力的でした。

脇役の輝き

脇を支えるキャストの巧みな演技が、物語に深みを与えています。剛力彩芽さん演じる玄田陽美は、フレンチのオーナーシェフであり、翔太の幼馴染という立場から彼を支える存在。料理の腕前だけでなくSNS戦略もこなす現代的なキャラクターで、ドラマに温かさとリアリティを添えていました。
また、津田寛治さんら常連客たちの静かな交流や、竹中直人さん演じる住職・輝徳の息子を思う父親としての一面など、それぞれに味わい深さがありました。屋台の空気を一層豊かにしてくれた名脇役たちの存在が、作品全体の魅力を引き立てていたと思います。

5. 感想:賛否が分かれた全9話

『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』は、Filmarksで3.0点(289件)と平均的な評価ながら、SNSでは「飯テロがすぎる!」「癒される深夜ドラマ」といった好意的な声も多く見られました。一方で、「設定が都合よすぎる」という批判もあり、視聴者の受け取り方に大きく幅があった作品と言えます。
深夜枠の静かなトーン食を中心とした構成が、視聴スタイルや期待値によって評価を分けた印象です。どこに重きを置いて見るかによって、まったく違った感想が生まれる、そんな味わい深さもこのドラマの特徴かもしれません。
ここからは、各話の見どころを振り返ってみましょう。

序盤(1~3話)

カステラ玉子焼きや焼き飯など、素朴ながらも家庭的な料理が登場し、開始直後から飯テロ全開です。照明とカメラワークの美しさが料理をまるで芸術のように見せていて、見ているだけで胃が刺激されます。特に第3話の「一緒に住まない?」という唐突なセリフには、「ん?急にその展開?」と私自身も驚きました。登場人物の関係性にやや説明不足を感じた部分もありましたが、テンポよく進む会話劇や、深夜ならではの静かな雰囲気には心地よさがありました。観ているうちにこの空間に行ってみたいと思わせる力があるのも、このドラマの魅力だと感じました。

中盤(4~6話)

味噌ラーメンやお好み焼きといった庶民的で親しみのあるメニューが登場し、まさに夜中に見てはいけない系の回が続きます。とくに第6話の親子丼のエピソードでは、父・輝徳の若かりし頃の思い出が丁寧に描かれ、味覚と記憶のつながりにフォーカスした構成が印象的でした。私も、あの卵とじのとろみ具合に心を掴まれた一人で、「料理って記憶を呼び起こすんだな」としみじみ実感しました。

一方で、この時期のエピソードには「展開が緩やかすぎる」といった声も一定数見られました。というのも、本作は基本的に“1話完結型”の構成で、毎回異なるゲストが登場し、料理を通して静かに心を交わすという流れが続くため、物語に明確なクライマックスや大きな転換が少ないのです。
そのため、サスペンス性やスピード感、ドラマチックな展開を求める視聴者には、どうしても“物足りなさ”や“飽き”につながってしまったのかもしれません。逆に、感情の余白や、静かな人間関係の変化をじっくり味わいたい方には、この穏やかなトーンが心地よく感じられたはず。まさに視聴スタイルによって印象が大きく分かれる中盤だったと思います。

終盤(7~9話)

コンソメスープや牛ほほ肉の赤ワイン煮など、徐々に高級感のある料理が並び、ラストに向けて静かに盛り上がっていきます。最終話で描かれる主人公の「パリ行き」という突然の決断には賛否が分かれましたが、私はむしろ、その唐突さが夜の屋台という一種のファンタジー感に合っていたと思いました。日常の中に少しだけ非日常が混ざることで、視聴者に明日も頑張ろうと思わせてくれる。そんな終わり方だったように感じます。第9話では店を去るお客さんたちの表情にも注目が集まり、それぞれの物語が静かに幕を閉じていく描写が、なんとも余韻を残してくれました。

『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』は、奇抜な設定ながら丁寧に作られた“癒し系深夜ドラマ”として、観る人の心と胃袋を満たしてくれる作品でした。ストーリーは1話完結型で、日常の小さなドラマを料理とともに描く構成。派手さはないものの、屋台という空間が、記憶や想い出と静かに向き合う“場所”として機能していたのが印象的です。
特に印象に残ったのは、第6話の親子丼や、最終話で描かれる翔太の旅立ち。料理に込められた感情が毎回やさしく心に染み、気づけば自分の記憶と重ねて見ているような感覚がありました。賛否のある演出や展開もありましたが、それも含めて深夜に見るにはちょうどいい“余白”のあるドラマ。肩の力を抜いて楽しめる、そんな佳作だったと思います。

6. 視聴方法:見逃し配信やサブスク情報

2025年7月時点の視聴方法は以下:

  • FOD: 全話見放題(月額976円、初回無料期間あり)。
  • Lemino: シーズン1全話配信(6/28開始、月額990円、初回無料あり)。
    シーズン2は7/31より配信スタート。
  • U-NEXT: 一部エピソード配信(月額2,189円、31日間無料トライアルあり)。

気になるシーズン2はLeminoで配信!続きが気になります。

7. 関連作品:似たテイストの飯テロドラマ

『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』の雰囲気が好きな方におすすめ:

  • 『孤独のグルメ』(テレビ東京): 飯テロの金字塔。
  • 『深夜食堂』(TBS): 深夜の食事と人間ドラマ。
  • 『きのう何食べた?』(テレビ東京): 料理と温かい絆。

8. まとめ:2025年春の癒し系名作

『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』は、神山智洋と中村海人の異色コンビが織りなす飯テロドラマ。料理と絆が「ほっこり」と話題で、クランクイン!1位やシーズン2決定が人気を証明。あなたはこのドラマのどの料理が好きでしたか?あなたにとって「思い出の味」とは何ですか?次のドラマでも、また心とお腹を温める出会いがありますように。


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🖋この記事を書いた人:AKIRA

本記事は、日本ドラマ・韓国ドラマを年間100本以上視聴するブロガー・AKIRAが執筆。
心に残ったドラマや作品の人物描写を深掘りしながら、独自の視点でレビューしています。

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