
2024年7月期のTBS系「火曜ドラマ」枠で放送された『西園寺さんは家事をしない』は、ひうらさとる原作のハートフルラブコメディ。松本若菜がGP帯初主演、SixTONESの松村北斗が共演し、家事ゼロの西園寺さんとシングルファーザー・楠見の物語が話題に。Filmarksでは平均4.0点(7,400件)を記録し、SNSでも「#西園寺さんは家事をしない」がトレンド入り。最終回の名前のない関係や、娘ルカの可愛らしさにも注目が集まりました。本記事では、その全話レビューや魅力、視聴方法まで徹底解説します。
1. ドラマ『西園寺さんは家事をしない』の基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
放送期間 | 2024年7月9日~9月17日 2024年夏ドラマ |
放送局 | TBS系「火曜ドラマ」 (毎週火曜22:00~22:57) |
原作 | ひうらさとる『西園寺さんは家事をしない』 (講談社「BE・LOVE」連載) |
脚本 | 宮本武史、山下すばる |
監督 | 内藤瑛亮、二宮崇、高杉考宏 |
主演 | 松本若菜(西園寺一妃役)、松村北斗(楠見俊直役) |
主要キャスト | 倉田瑛茉、津田健次郎、野呂佳代、藤井隆、 濱田マリ、塚本高史、浅野和之、高畑淳子 ほか |
主題歌 | BUMP OF CHICKEN「strawberry」 |
公式サイト | TBS公式 |
配信 | U-NEXT |
家事ゼロを貫く西園寺さんとシングルファーザー楠見が偽家族を通じて絆を深める物語。DVD&Blu-rayは2025年2月28日発売。U-NEXTで全話見放題配信中。
2. あらすじ:家事ゼロの西園寺さんと偽家族の物語
アプリ制作会社レスQで働く西園寺一妃(松本若菜)は、38歳独身のバリキャリ女性。家事ゼロをモットーに、掃除しなくても死なない料理は買えばいいと合理的な生活を貫き、愛犬リキと新居で暮らし始める。しかし、アメリカ帰りのエンジニア・楠見俊直(松村北斗)が職場に転職してきたことで状況が一変。無愛想で理詰めな楠見と衝突しつつ、彼が4歳の娘・ルカ(倉田瑛茉)を育てるシングルファーザーと知り、西園寺さんは偽家族として同居を提案。社長・天野竜二(藤井隆)や同僚の応援、マッチングアプリでの出会い、家政婦・恐山美代子(高畑淳子)の登場で、家族や幸せの形を模索。最終回の空港での決断と名前のない関係は愛おしいと話題。
3. 見どころ:家族と幸せを考えるラブコメ
(1) 家事ゼロの価値観と社会へのメッセージ
西園寺一妃の家事はしなくてもいいという大胆なスタンスは、現代社会の固定観念に一石を投じるメッセージとして多くの視聴者の心を掴みました。彼女のバリキャリかつ自分を貫く姿勢は、働く女性の葛藤や自己実現をリアルに描き、自分らしく生きることの大切さを令和の時代に訴えかけます。特に、Xでの反応では、社会の呪縛を解くような爽快感と共感の声が多数。個人的には、西園寺さんの家事に対する価値観が、日常の小さな選択から自己肯定感を見つけるヒントを与えてくれる点に魅力を感じます。家事をしないことで生まれる時間や心の余裕が、彼女の人生をどう豊かにしていくのか、その過程に引き込まれました。
(2) 偽家族の絆
西園寺さん、楠見俊直、ルカの3人が織りなす偽家族の関係は、物語の核心的な魅力です。最初は利害関係で始まった共同生活が、互いを理解し合うことで本物の家族のような絆に変わっていく様子は心温まります。特に、第8話でのすれ違いとその後の和解は、相手を思うからこその葛藤が丁寧に描かれ、視聴者に深い感動を与えました。Xでの反響でも、ハグシーンに幸せを感じた家族の形を再定義する物語との声が。個人的には、彼らの不器用ながらも真っ直ぐな心の交流が、家族とは何か、幸せとは何かを考えさせられるポイントでした。物語が進むにつれ、偽りから始まった関係が本物の愛情に変わる瞬間は、毎回胸を熱くさせます。
(3) シルバニアファミリーとルカの可愛さ
西園寺さんのシルバニアファミリーへの愛と、ルカの無邪気な子供らしい仕草は、ドラマの癒し要素として圧倒的な人気を集めています。第3話で披露された西園寺さんのシルバニアコレクション部屋は、彼女の意外な一面を垣間見せるシーンとして癒し効果抜群と話題に。ルカの天真爛漫な魅力も相まって、視聴者にほっこりした時間を提供します。個人的には、シルバニアファミリーが西園寺さんの心の柔らかい部分を象徴している点が印象的で、彼女のコレクションを眺めるシーンは、忙しい日常の中で見失いがちな純粋な喜びを思い出させてくれました。ルカは、子どもらしい無垢なエネルギーが画面越しに伝わり、観るたびに笑顔になれる瞬間です。
4. キャストの演技:松本若菜と松村北斗の相性
松本若菜(西園寺一妃役)
松本若菜が演じる西園寺一妃は、バリバリのキャリアウーマンでありながら、どこか憎めないコミカルな魅力を持つキャラクター。その姐御肌な振る舞いと、時折見せる繊細な表情のバランスが最高と絶賛されています。特に、最終回での母親との確執を乗り越えるシーンは、感情の機微を見事に表現し、涙腺崩壊との声が続出。一方で、一部の視聴者からはセリフがややわざとらしいとの意見も。個人的には、松本さんの演技が西園寺さんの強さと脆さを自然に融合させ、キャラクターに深みを与えていると感じます。彼女のコミカルな掛け合いや、感情が爆発する場面での迫力は、物語の推進力そのものです。
松村北斗(楠見俊直役)
松村北斗が演じる楠見俊直は、無愛想ながらも娘を心から愛するシングルファーザーとして、視聴者の心を掴みました。彼の不器用な優しさと、西園寺さんとの絶妙な掛け合いは相性抜群と高評価。第9話での葛藤シーンは、彼の内面の複雑さを丁寧に描き、人間らしいと多くの共感を呼びました。個人的には、松村さんが演じる楠見の静かな眼差しに、言葉以上に感情が込められている点が印象的。西園寺さんとの関係性が進展する中で、彼の変化や成長が丁寧に描かれ、観る者を引き込む力がありました。
脇役の輝き
脇役陣もこのドラマの大きな魅力です。倉田瑛茉が演じるルカの天真爛漫な可愛さは癒しの塊と大人気で、物語に温かみを加えています。高畑淳子の恐山や藤井隆の天野、松井愛莉の瑠衣といった個性的なキャラクターたちは、それぞれのエピソードで物語に深みと彩りを与えています。また、「やんごとなき一族」で夫婦役だった尾上松也が、西園寺さんのデート相手として登場する素敵な演出も見どころで、軽妙な掛け合いが物語にリズムを生み出しています。個人的には、脇役一人ひとりが物語に欠かせないスパイスとなっており、彼らの存在がドラマ全体のバランスを絶妙に保っていると感じます。特にルカの無垢な笑顔は、どんな重いシーンも明るくしてくれる魔法のようでした。
5. 感想:賛否両論の全10話
『西園寺さんは家事をしない』は、Filmarksで4.0点(7,400件)と安定した支持を集めつつも、視聴者の間では後半の展開がちょっと現実離れ、終盤が少し長いといった声も。とはいえ、Xでは今期のダークホースや愛にあふれた優しい作品として高評価を受けており、賛否両論があるからこそ印象に残る、不思議な余韻を持った作品だったと感じます。視聴後しばらく経ってからも、ふとしたときに思い出してしまうような、静かに染み入るようなドラマでした。
序盤(1~3話)
西園寺さんの徹底的に家事をしないスタンスと、それに戸惑う楠見とのやり取りがテンポよく描かれ、思ってたよりコメディ寄りで面白いという驚きがありました。第1話の冒頭からインパクト抜群で、シンプルで洒落た部屋の映像美に惹かれながらも、家事をしない=悪ではないという価値観の揺さぶりに引き込まれました。原作漫画と雰囲気が違うという意見もありましたが、ルカという存在が作品全体を柔らかく包み込み、SNSではルカが天使すぎると話題に。特に、ルカのセリフの一つひとつが大人びていて、でも子どもらしさも残っている、その絶妙なバランスに心が温かくなりました。
中盤(4~7話)
偽家族のように暮らす三人の関係性に少しずつ変化が生まれ、笑いあり涙ありの展開に。デート相手が登場するエピソードや、ちょっとしたすれ違いに共感した、モヤモヤしたと反応はさまざまでしたが、第6話の会話劇ではSNSでも議論が巻き起こり、正しさって何だろう?と改めて考える時間になりました。私自身も、誰かにとっての正しさが、他の誰かを傷つけることがある現実に、改めて向き合わされた気がします。西園寺さんの何気ないセリフが、どれも芯を突いてくるのに、重たくない。この絶妙な脚本と演技のバランスが、毎回心にじわっと染みていました。
終盤(8~10話)
恐山の正体や空港でのシーンが感動を誘い、まさか泣かされるとは思わなかったというコメントが続出。特に最終話の名前のない関係という着地は、スッキリするようでどこか余白が残る終わり方で、優しい…でも曖昧すぎるかもといった意見が交錯しました。個人的には、この白黒つけない終わり方こそが、本作のテーマである多様な在り方を示す象徴のように感じました。人は必ずしも名前のある関係性だけでつながるわけではなく、共に時間を過ごすこと、心を寄せること、それだけで十分に意味がある——そう教えてくれるようなラストでした。
私が特に心を動かされたのは、西園寺さんと楠見、そしてルカの関係が家族って何だろう?という問いを自然と投げかけてくるところです。血のつながりよりも、誰かと共に暮らすことの意味や温度感が、ポップな映像や軽やかなセリフの中に静かに潜んでいました。中でもシルバニア部屋からの卒業のシーンは、個人の選択と成長を描いた象徴的な一幕で、見終わったあともずっと心に残る瞬間でした。こうでなければいけないという固定観念を、やわらかくほぐしてくれる作品。完璧に家事ができるかより、誰かとどんなふうに時間を過ごすかが大切だと気づかせてくれる、そんな10話だったと思います。
6. 視聴方法:見逃し配信やサブスク情報
2025年6月時点の視聴方法は以下:
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7. 関連作品:似たテイストのハートフルドラマ
『西園寺さんは家事をしない』の雰囲気が好きな方におすすめ:
- 『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS): 契約結婚から始まるラブコメ。
- 『カルテット』(TBS): 人間関係とユーモアが交錯。
- 『俺の家の話』(TBS): 家族の絆を描く感動作。
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🔍家庭、キャリア、恋愛、結婚。
正解のない時代をどう生きるかを、やさしく描いたドラマたちに、きっと何かヒントがあるはずです。
8. まとめ:2024年夏の癒し系名作
『西園寺さんは家事をしない』は、松本若菜と松村北斗が織りなすハートフルラブコメ。家事ゼロの価値観と名前のない関係が幸せとは何かを考えさせる。Filmarks4.0点や優しい世界の声が示す通り、2024年夏の癒し系名作。あなたはこのドラマのどのシーンが好きでしたか?次回のドラマレビューもお楽しみに。

🖋この記事を書いた人:AKIRA
本記事は、日本ドラマ・韓国ドラマを年間100本以上視聴するブロガー・AKIRAが執筆。
心に残ったドラマや作品の人物描写を深掘りしながら、独自の視点でレビューしています。