
2024年10月期のTBS火曜ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』は、奈緒さん主演、玉森裕太さん(Kis-My-Ft2)共演のオリジナルガチンコボクシングラブコメディ。結婚式当日に婚約者に裏切られた佐藤ほこ美が、ボクシングを通じて自分を取り戻す姿が描かれました。Filmarksで平均3.2点(2,553件)、Xで「#あのクズ」がトレンド入りし、奈緒の熱演がすごいクズきゅん最高と話題に。サイドストーリー『あの夜を許してやりたいんだ』がTVerで配信され、Blu-ray&DVDは2025年2月11日発売。この記事では、全話の魅力、見どころ、視聴方法を徹底解説!「あのクズを殴ってやりたいんだ 2024 レビュー」で検索したあなたに、ドラマの熱量をお届けします。
1. ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』の基本情報
項目 | 詳細 |
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放送期間 | 2024年10月8日~12月10日 |
放送局 | TBS系火曜ドラマ(毎週火曜22:00) |
原作 | オリジナル(脚本:泉澤陽子、鹿目けい子) |
主演 | 奈緒(佐藤ほこ美役)、玉森裕太(葛谷海里役) |
主要キャスト | 岡崎紗絵、小関裕太、倉悠貴、鳴海唯、 玉井詩織、大東駿介、渡部篤郎、斉藤由貴 ほか |
主題歌 | PEOPLE 1「メリバ」 |
公式サイト | TBS公式 |
配信 | U-NEXT、TVer(一部無料) |
オリジナル脚本によるクズきゅん♡ボクシングラブコメディ。サイドストーリー『あの夜を許してやりたいんだ』がTVerで2024年11月12日から配信。視聴率は安定推移、U-NEXTで好調。
2. あらすじ:どん底からの逆転劇
市役所職員の佐藤ほこ美(奈緒)は、結婚式当日に婚約者の浮気が発覚し逃げられる。式場費用を全額払い、家も追い出され、職場で噂の的に。そんな人生どん底のほこ美は、金髪のカメラマン・葛谷海里(玉森裕太)と出会い、このままじゃ負けっぱなしと背中を押される。偶然見つけた羽根木ジムでボクシングを始め、元婚約者への怒りをパンチに変える。海里の過去にまつわる秘密や、ほこ美を支える同僚・大葉奏斗(小関裕太)、海里を憎む相澤悟(倉悠貴)の思惑が絡み合い、恋とボクシングの熱い物語が展開。最終話では、ほこ美の初試合と海里の決断が感動を呼ぶ。
3. 見どころ:ボクシングと恋のガチンコ勝負
(1) 奈緒のボクシングシーンの迫力
『あのクズを殴ってやりたいんだ』で最も胸を打たれたのは、奈緒さん演じる主人公・佐藤ほこ美のボクシングシーンです。単なるアクションではなく、彼女の人生そのものをぶつけた闘いであり、画面越しでもその熱量が直に伝わってきます。
試合前の黙々としたトレーニング、ゴングが鳴った瞬間の覚悟、そしてパンチを繰り出す時の力強い眼差し。どれを取っても、奈緒さんがこの役に全身全霊で挑んでいることがわかります。
個人的に特に印象に残っているのは、ほこ美が過去のトラウマを乗り越えてリングに立つシーン。あの一瞬、拳を握る彼女に私自身の悔しさや怒りまで投影されてしまい、涙が込み上げてきました。
さらに、プロボクサー那須川天心さんが出演していることも大きな魅力。リアルな所作や試合の緊張感に一切の嘘がなく、本物の戦いを見ているようでした。天心さんの存在が試合のリアリティをグッと底上げし、ドラマをスポーツとしても一級品に押し上げていると思います。
(2) クズきゅん×恋の三角関係
本作を語るうえで外せないのが、クズなのに憎めない葛谷海里と、ほこ美、そして誠実な好青年・大葉の間で揺れる三角関係です。
海里のダメっぷりには、思わずツッコミたくなることもしばしば。なのに、ふと見せる優しさや、無防備な笑顔には妙に心を掴まれてしまう…これがまさにクズきゅんの中毒性。第7話では濵田崇裕さんの登場によって、一気に物語のテンションが上がり、Xでも今週は神回と大盛り上がりでした。
私自身、海里の発言や行動にイライラしつつも、どうしても気になってしまう自分がいて、恋愛のリアルなどうしようもなさを突きつけられているようでした。
ほこ美が抱える感情の揺れ、そして大葉のまっすぐな想い。それぞれの恋心が交差する中で、愛されたいけど、愛するって難しいという真理に何度も胸を締めつけられました。単なるラブストーリーではなく、人間の不器用さや未熟さを描くこの三角関係は、ドラマに深みと緊張感を与えていると思います。
(3) 人生の逆転を描くテーマ
本作の根底に流れているテーマは、過去に失敗しても、何度でもやり直せるという力強いメッセージです。
人生に一度は転んだことのある人なら、きっとほこ美の姿に自分を重ねたはず。彼女が再びリングに立ち、自分の人生を取り戻す過程は、ただのスポ根物語ではなく、自己再生の物語として心に響きました。
特に第5話、第一章の終幕となるシーンでは、ボクシングを通じて何かをつかみ取ったほこ美の姿に思わず涙。タイトルの殴るが単なる暴力ではなく、想いを届ける手段として機能していると知ったとき、背筋がゾクッとしました。
私自身、仕事や人間関係で何度も失敗を経験してきたからこそ、彼女のもう一度立ち上がるという行動に強く励まされました。
このドラマは、傷ついても前を向きたい人にとってエールのような拳を差し出してくれる物語。自分自身と向き合い、もう一度歩き出す勇気を与えてくれる、そんな強く優しい作品だと感じます。
4. キャストの演技:奈緒と玉森裕太の魅力
奈緒(佐藤ほこ美役)
奈緒さんが演じる佐藤ほこ美は、等身大でありながらヒロインとしてのカリスマもある稀有なキャラクター。
リングでの鬼気迫る表情はもちろん、日常パートでの戸惑いや不安に満ちた顔もリアルで、彼女の演技には人間の揺れが詰まっています。
正直、序盤ではこんなに弱いままで大丈夫?と思っていた私ですが、回を追うごとに変化していくほこ美の姿に、気がつけば彼女の背中を全力で応援していました。
視聴者の中にはウジウジしていて共感できないという声もありますが、私はむしろこの弱さが彼女の魅力だと感じます。私たちと同じように悩み、迷い、でも前に進もうとする姿があるからこそ、ほこ美は輝いて見えるのです。
奈緒さんの演技は、静と動の切り替えがとても巧みで、どんな瞬間も説得力があります。リング上の鋭い目線と、仲間と過ごす穏やかな笑顔。どちらも本物で、見ているうちに自然と感情移入してしまう――そんな力を持った演技でした。
玉森裕太(葛谷海里役)
玉森裕太さんが演じる葛谷海里は、まさにクセになるダメ男。最初はこの人どうしようもないな…と思いながら観ていましたが、不思議と目が離せない。
海里の言動には確かに問題が多いものの、その裏にある不器用な優しさや、誰かにちゃんと愛されたいという欲求が見え隠れしていて、次第に彼の人間らしさに引き込まれていきました。
とくに後半、ほこ美への態度が少しずつ変化していく中で、玉森さんの演技が本領を発揮。繊細な目線の動きや、声のトーンの変化で、海里の成長や心の揺れを丁寧に表現していて、こんな役もできるのか!と驚きました。
個人的には、第8話でほこ美に対して見せた本気の気持ちのシーンが印象的でした。あの瞬間、ただのクズじゃなかったと思わせてくれる説得力がありました。玉森さんの演技が、海里というキャラの愛され方を一段深くしていたと思います。
脇役の輝き
主役ふたりだけでなく、脇を固めるキャストたちの存在感も本作の大きな魅力です。
まず小関裕太さん演じる大葉は、癒しそのもの。いつも明るく優しく、ほこ美のことをまっすぐ信じてくれる姿に、何度も救われました。大葉のような人が側にいることで、視聴者も安心できるんですよね。
また、倉悠貴さんの相澤は、内に秘めた葛藤を感じさせる静かな演技が印象的でした。表情だけで語るシーンも多く、目の奥にある影が物語に深みを与えてくれました。
そして、岡崎紗絵さんや鳴海唯さん、玉井詩織さんといった女性キャスト陣も、それぞれの役にふさわしい存在感を放ち、ドラマをより華やかに彩っていました。
個人的には、こうした脇役たちの生きた表情があるからこそ、ドラマ全体にリアリティと奥行きが生まれていると強く感じました。
5. 感想:熱く切ない全10話
『あのクズを殴ってやりたいんだ』は、Filmarksで3.2点(2,553件)とやや評価が割れるものの、Xでは「テンポが良くて見やすい」「良質なラブコメだった」との好意的な声も多数。一方で「後半がしんどい」「復讐の動機に納得できない」という意見もあり、視聴者の受け取り方によって印象が大きく異なる作品でした。復讐・恋愛・ボクシングという異なる要素がぶつかり合いながらも、最終的には人生の再出発を描いたヒューマン・ラブコメとして深く心に残る全10話でした。
序盤(1~3話)
人生のどん底にいたほこ美がボクシングと出会い、傷ついた心と体を少しずつ立て直していく姿が描かれます。特に印象的だったのは、第1話のいきなりのキスシーン。「やらしさが逆にクセになる」という声が多く、私も最初は戸惑いましたが、不思議とそこから物語に引き込まれてしまいました。ド派手な演出や感情の振り切り具合がむしろ心地よく、ベタだけど勢いがある王道のラブコメ展開に毎回ワクワクしながら視聴していました。
中盤(4~7話)
恋愛だけでなく、海里の過去や相澤の裏側といったサイドストーリーにも深みが加わり、一気にドラマ性が濃くなっていきます。第5話の第一章完結の展開では思わず涙…。特に、ほこ美が自分自身を許すような瞬間には胸を打たれました。恋愛・復讐・スポ根と、あらゆる要素が絡み合っているのに、物語として破綻せず走り抜けていたのがすごい。視聴者として「この先どこへ向かうのか?」という興味を失わずにいられる、密度の高い中盤だったと思います。
終盤(8~10話)
いよいよほこ美のボクシング挑戦が本格化。第9話はまさに怒涛の展開ラッシュで、SNS上でも「情報量が多すぎてついていけない!」とざわつきが起きるほどでした。でも私はむしろ、あの勢いにグイグイ引き込まれて、感情のジェットコースターを味わった感覚です。最終回では、すべての因縁にケリをつけるようなカタルシスがあって、「ただの復讐劇ではなかった」「ちゃんと人として前を向く物語だった」という余韻が残りました。
個人的には、奈緒さん演じるほこ美の成長がとにかく魅力的でした。単に強くなるだけでなく、自分自身を大切にする強さを手に入れていく過程が丁寧に描かれていて、観ていてずっと応援したくなるキャラクターでした。そして何と言っても、玉森裕太さんの演じる海里。冒頭では“クズきゅん”キャラとして嫌味すらあった彼が、後半にかけて“どこか憎めない存在”に変わっていく流れが絶妙でした。決して理想的な人物ではないのに、人間味があり、どこか共感できる。そんなバランスの妙が、本作の面白さを底上げしていたように思います。
ややトリッキーな展開やテンションの高低差に戸惑う人もいたかもしれませんが、私は最後まで飽きずに楽しめました。ジャンルをひとつに絞れないこのドラマだからこそ、心に残る場面も多く、「やっぱり人生って一筋縄ではいかないんだな」というリアルも感じられた気がします。笑って泣けて、ちょっとイラっとして、でも最終的に前を向ける――そんな“感情フルコース”な10話でした。
6. 視聴方法:見逃し配信やサブスク情報
2025年6月時点の視聴方法は以下:
- U-NEXT: 全話見放題(月額2,189円、31日間無料トライアルあり)。
- TBS FREE: 最新話無料配信。
U-NEXTで全話視聴がおすすめ。サイドストーリーも必見です!
7. 関連作品:似たテイストのラブコメドラマ
『あのクズを殴ってやりたいんだ』の雰囲気が好きな方におすすめ:
- 『恋はつづくよどこまでも』(TBS): ガッツのあるヒロインのラブコメ。
- 『リコカツ』(TBS): 恋愛と成長を描くコメディ。
- 『オトナ女子』(フジテレビ): 恋と仕事に奮闘する女性の物語。
8. まとめ:2024年秋の熱血名作
『あのクズを殴ってやりたいんだ』は、奈緒と玉森裕太の熱演が光るボクシングラブコメ。どん底からの逆転劇とクズきゅんの魅力が心を掴む。Filmarks3.2点やXのテンポがいいの声も納得の2024年秋の名作。あなたはこのドラマのどのシーンが好きでしたか?次回のドラマレビューもお楽しみに。

🖋この記事を書いた人:AKIRA
本記事は、日本ドラマ・韓国ドラマを年間100本以上視聴するブロガー・AKIRAが執筆。
心に残ったドラマや作品の人物描写を深掘りしながら、独自の視点でレビューしています。